お金を借りる時、大抵は「複数の業者から借りてはダメ!」「多重債務になっちゃうと人生終わり!」というお説教を目にするでしょう。確かに借金は少ない方がいいですし、多重債務は返済が大変です。
でも、そうとばかり言ってはいられないこともあります。できれば避けたいことでも、今回ばかりは複数の借り入れがないと乗り切れない、そんなこともあるでしょう。
複数の借り入れは、金融機関側も融資を躊躇うことがあります。だから申し込みをする前に、諦めてしまう人もいるかもしれませんね。
しかし、複数の借り入れが可能な場合もあります。諦めないでまずは探してみましょう。
実際に多重債務というと、複数の借金の返済に追われ、押し潰されそうな日常を送っている人を想像しがちです。実際は、複数の借り入れ=多重債務というわけではありませんので、その定義を一度見直してみましょう。
この2つの条件が揃った時、あなたは多重債務となります。こうなると、新しくお金を貸してくれるところは中々見つかりません。お金が必要なのに借りられないという悪循環にはまってしまいます。
単に「複数の金融機関に借金がある」というだけでは、多重債務にならないことが分かりましたね。
ただ、理由があれば別ですが、やはりいくつも借金があることは、あまり健全な状態とは言えないことも確かです。借り入れ先はできるだけ絞っておきたいものですね。
最初は多重債務ではなかった人でも、気が付けば多重債務に陥っていた、ということがないわけではありません。いくら返済計画がしっかりしていたとしても、いつどんなトラブルがあるか分かりませんよね。計画が崩れてしまい、やむを得ず多重債務になる人もいます。
こうなってくると、最初は大丈夫だろうと思っていたかもしれない返済が、実は利息によって圧迫されていくことに気付くかもしれません。多重債務の恐ろしさはまさにそこなのです。
お金を借りる時に分かると思いますが、利息は決して個人を追い詰めるほど、高い金利が設定されているわけではありません。特に消費者金融では、貸金業法で上限がしっかりと定められています。
貸金業(消費者金融など)が守るべき法律。違反はペナルティが課せられる。
金利の上限は20%まで、借入総額の制限、専業主婦主婦(主夫)の借入制限など、利用者が返済に困らないようにすることが目的で制定されている。
多重債務は思った以上にきつい生活になってきます。収入のほとんどが返済に回ってしまう人もいるほどです。そうならないよう、複数の借金には、充分に注意する必要がありますね。
多重債務になっていない状態でも、複数の借り入れがあると、新たな借り入れの審査の時にチェックされることになります。貸す側としても、利用者が返済に困っては元も子もありません。健全なお付き合いのため、他社からの借り入れをチェックするのは当然です。
ここで、多重債務にはなっていないものの、あまりにも金額が大きければ、審査に落ちる可能性があります。特に消費者金融場合、借入総額は重要なチェックポイントです。
重要なのはこの点です。総量規制とは、貸金業法で定められた、借入総額の制限の基準とされる法律です。
この総量規制では、年収の三分の一以上の借り入れをすることはできないとされています。
審査の段階で、複数の借金がある人は、新たな借り入れによってこの総量規制に抵触するかどうかもチェックされます。もし抵触するようであれば審査に通ることはできません。
このように、多重債務ではないとしても、複数の借り入れは審査に少なからず影響すると考えておいて良いでしょう。
では、銀行系カードローンはどうなのでしょうか。銀行系カードローンは消費者金融ではないため、貸金業としてのカテゴライズはされていません。よって、貸金業法の中の総量規制は関係がなく、貸す側がOKを出しさえすれば、自由に借りることができます。
銀行はカードローン以外も、大抵の融資は審査がとても厳しいものですので、カードローンの審査が厳しいことも納得と言えば納得でしょう。少し借りるのが難しいと考えても良いかもしれませんね。
では、銀行系カードローンではどのようなことがチェックされるのでしょうか。
年齢・収入は、返済能力を測るためにも必ずチェックされます。収入が低すぎると返済ができなくなる可能性がありますよね。また、年齢も、働き盛りであるかどうかなど、意外なところで返済能力を示す材料になります。
そして気になる複数の借り入れですが、これは最も重要視される点だと言っても過言ではありません。
複数の借り入れがあれば必ず審査に落ちるというわけではありませんが、審査が緩い消費者金融より、かなり厳しい態度を取られることは覚悟しておきましょう。
ただ、銀行も鬼ではありません。目的によっては審査を通す可能性もあります。他社からの借り入れが多い人でも審査に通りやすいのが、借金の一本化の商品です。
複数の借り入れがある人に勧められる商品。複数の借金をひとつにまとめ、一括で返済するための資金を借り入れること。
一括で返済すると、利息が減るというメリットがある。その後は返済のための一本化資金を返済して行けば良いだけので、支払いも月に一度だけになるという、精神的なメリットも期待できる。
借金の返済のために新たな借金をするわけですが、これは多重債務にはなりません。元々あった借金を一括で返済するための借り入れですので、複数の借り入れに苦しんでいる人は、前向きに考えておきたい商品です。
複数の借り入れがあると、一本化以外の新規借り入れが難しくなるのが銀行系です。対して、消費者金融はそこまで厳しい態度を取っていないというのが現実です。複数の借り入れがあっても新規で借りられたという人もいます。
先に少し触れましたが、消費者金融ではこの二点がとても重要視されます。法律の範囲内で、常識的な借り入れ総額であることが重要だということですね。ただ、以下のことには注意しましょう。
この条件がある場合、消費者金融であっても、審査に通ることは厳しくなると言われています。他に審査に落ちる理由が分からないという人も、総量規制を考えると、この原因に辿り着くことも多いようです。
総量規制というものは、利用者の年収から算出されたものですので、返済能力にダイレクトに影響します。総量規制に近ければ近いほど、返済能力が圧迫されていくと考えられますので、消費者金融としても新たな融資を躊躇う理由になるのでしょう。
では、複数借り入れからの新規借り入れですが、具体的にはどの程度の借り入れ総額であれば審査に通るのでしょうか。これは会社によって違うと言われています。
ただ、大手消費者金融の中には、他社借り入れ総額がこれくらいなら借り入れOKと明言している会社もあります。
消費者金融 | 利率 | 借り入れ総額 |
---|---|---|
アイフル | 4.5%~18.0% | 他社と合わせ100万円まで |
アイフルは、他社からの借り入れがあったとしても、アイフルからの新規借り入れと合わせて100万円までなら、審査対象とするという方針を取っています。
これなら借りられる人も出て来るでしょう。
また、明言はしていないものの、社内の方針で同様の対応をしている消費者金融もあります。気になる消費者金融があったら、先に思い切って相談してみるのも良いかもしれませんね。
銀行系と同じく、消費者金融では、一本化のための商品も用意しています。おまとめローン、借り換えローンなどと言われることが多いようですね。これで複数の借金を一本にまとめ、月々の返済を楽にしていくことができます。
消費者金融を利用する時に何かと引っかかりがちな総量規制ですが、一本化のための借り入れは、総量規制の対象外となっています。これは「例外」「除外」と言われるケースにあてはまるためです。
項目 | 内容 |
---|---|
例外 | 顧客に有利な借換(一本化など) 緊急の医療費 社会的に必要と認められた緊急借り入れ |
除外 | 住宅ローン 自動車ローン 高額医療費 |
あくまで一例ですが、例外、除外にはこのようなケースが認められています。
一本化はこの中の「顧客に有利な借換」になりますので、例外で借り入れをすることが可能です。
ただし、必ず審査に通るわけではありません。過去の返済態度に問題があったり、事故が多かったりすると、審査に通らない傾向もあります。返済が大変でも、日頃から誠実な利用を心掛けておきましょう。
消費者金融は様々な会社があります。その中でも大手は使いやすく、初心者にはちょうど良いと言われています。また、利用に慣れた人でも、利便性から大手を使い続ける人も少なくありません。
消費者金融の大手の売りと言えば、まずは審査の速さです。申し込んだ一時間後には、もう融資を受けているということも珍しくありません。急ぐ時には何よりもありがたいですね。
返済に関しても、全国の専用ATMで簡単に行えます。コンビニなどの提携ATMも多く、大手ならではの展開力で、便利に利用することができますね。
実際に借りるとなると、一体どこにすれば良いのでしょうか。有名な大手消費者金融の金利や特徴を比較してみましょう。
消費者金融 | 金利 | 限度額 | 特徴 |
---|---|---|---|
アコム | 3.0%~18.0% | 800万円 | 30日間利息無料 CSが高く女性も安心 |
アイフル | 4.5%~18.0% | 500万円 | 30日間利息無料 最短1時間で利用可能 |
プロミス | 4.5%~17.8% | 500万円 | 週末でも即日融資可能 最短10秒で振込OK |
モビット | 3.0%~18.0% | 800万円 | 10秒簡易審査 郵送物なし |
いかがですか?消費者金融はどれも似たようなものだと思っていた人も多いでしょう。確かに、金利なども団栗の背比べ状態ですし、モビット以外は限度額も似たようなものです。
ただ、特徴に違いがあることが分かりますね。どんなサービスを自分が求めているかを把握することが大切です。利息や郵送物の面を見るか、CS(接客態度)を求めるか、それは人それぞれになってくることでしょう。
複数の借り入れがあり、一本化を考える時も、消費者金融は利用できます。銀行系の一本化商品より審査が優しいと言われていますので、銀行系に自信がない人、断られてしまった人は、消費者金融の一本化商品を利用してみましょう。
消費者金融 | 金利 | 限度額 | 特徴 |
---|---|---|---|
アコム | 7.7%~18.0% | 300万円 | 即日融資可能 最長12年返済可能 |
アイフル | 12.0%~17.5% | 500万円 | 最長10年返済可能 |
プロミス | 6.3%~17.8% | 300万円 | 返済日選択可能 即日融資可能 |
大手の消費者金融では、このように一本化のための商品を用意しています。通常のキャッシングと同様、それぞれに違った特徴があることが分かりますね。
借りられる消費者金融は大手だけとは限りませんが、急いでいる時、じっくり探している暇がない時には、このような商品を利用するのも良いのではないでしょうか。
ただ、一本化の商品は、通常のキャッシングより審査が厳しくなると言われています。
複数の借り入れがあっても、条件によっては消費者金融で借り入れをすることは可能です。また、そこまで条件が厳しくないこともお分かり頂けたかと思います。借りる時には計画性が必要ですが、ぜひ上手に利用して下さいね。
Copyright c 【サラ金業者3選】選ばれるにはワケがある! l マネー村の掟 All Rights Reserved.