最近、銀行とサラ金が提携している、グループ関係にあるということがよく見られるようになってきました。知名度の高い大手サラ金も、銀行のグループ会社となっているのです。
銀行とサラ金の繋がり無し・有りは、どのような違いがあるのでしょうか。そして、それは利用者にとってどのような影響を及ぼすのでしょうか。銀行とサラ金の関係について考えてみましょう。
銀行とサラ金がなぜグループ関係にあるのか、繋がりを持っているのか、それは双方にメリットがある為だ言えます。
銀行 | サラ金 | |
---|---|---|
メリット | サラ金のノウハウを得られる 保証業務を委託できる |
・銀行がグループにいるということで 顧客に安心感を与えられる ・グループ関係の銀行から 資金調達が可能 |
デメリット | 特になし | ・銀行カードローンと混同される ・総量規制の対象という点は変わらない |
銀行は、法人への高額融資を行ってはいますが、不景気のために個人への少額融資にも力を入れざるを得なくなっています。それに伴い、サラ金が長年行ってきた個人融資のノウハウが必要となってきたわけですね。
一方、サラ金はどうしても怖い、不安だというネガティブなイメージを持たれることが多くなっています。しかし、銀行グループになることで騙されるかもしれない、怖い目に合うかもしれないという不安感を払しょくすることが出来るのです。
銀行はサラ金のノウハウを得ることができ、サラ金は顧客への安心感を与えることができる、銀行とサラ金のグループ化は双方にメリットがあることなのです。
また、デメリットを挙げてはいますが、そこまで大きな要素ではないでしょう。
では、銀行と繋がりのあるサラ金にはどのような会社があるのか挙げてみましょう。
大手と呼ばれるサラ金は、銀行グループであることが分かりますね。では、それぞれのサラ金が取り扱っている商品内容をご紹介していきましょう。
様々な商品を取り扱っている場合もありますが、一般的なカードローン商品で比較していきます。
サラ金名 | グループ銀行 | 限度額 | 金利 |
---|---|---|---|
アコム | 三菱東京UFJ銀行 | 800万円 | 3.0%~18.0% |
プロミス | 三井住友銀行 | 500万円 | 4.5~17.8% |
モビット | 三井住友銀行 | 800万円 | 3.0~18.0% |
いずれのサラ金も、メガバンクのグループ会社となっていることが分かります。
メガバンクと同グループにある、繋がりがあるということが、利用者に安心感を与えるのです。
比較的高額融資を可能としていますので、最低金利も3%や4.5%とかなりの低めの設定ですね。しかし、先ほどの紹介しましたがこれらのサラ金は総量規制の対象となっています。
つまり、高額融資を希望してもその3倍以上の年収がなければ、希望限度額を設定してもらうことが出来ないのです。自身の年収と借入上限額をしっかりと把握しておきたいですね。
銀行カードローンの審査は、銀行が行うものだと思ってはいませんか?
もちろん銀行も審査を全く行わないわけではありませんが、カードローン審査で重要となるのは保証会社の審査です。
保証会社は、保証人や担保不要となっているキャッシング商品に対し、契約者の保証を行う業務を行っています。つまり、万が一契約者が返済出来なくなるようなことがあれば、代わりに銀行へ返済を行ってくれるのです。
ですから、保証会社は契約者が信用できる人物かどうかを判断する為の審査を行います。保証会社の審査をクリアしなければ、銀行カードローンを利用することはできません。
では、サラ金とグループ関係にある銀行の保証会社がどうなっているのかをチェックしてみましょう。
銀行名 | 商品名 | 保証会社 |
---|---|---|
三菱東京UFJ銀行 | バンクイック | アコム |
三井住友銀行 | カードローン | SMBCコンシューマーファイナンス |
やはり、保証会社がグループ関係にあるサラ金になっていることが分かります。三井住友銀行カードローンの保証会社である、SMBCコンシューマーファイナンスはプロミスの会社名ですね。
プロミスが社名だと思っている人も少なくないかもしれませんが、実はプロミスはカードローンのブランド名であり、社名としてはSMBCコンシューマーファイナンスとなっているのです。
グループ会社が保証業務をおこなうことで、そのノウハウを生かしスムーズなカードローン審査を可能としています。
大手サラ金であるアイフルは、銀行とのグループ関係にありません。では、アイフルのキャッシングローンがどのような商品内容になっているのかを確認していきましょう。
限度額 | 金利 | 保証会社 |
---|---|---|
500万円 | 4.5~18.0% | アイフル |
アイフルでは、契約者の保証を行うのも自社であるアイフルとなっています。ですから、アイフルは契約者が返済出来なくなった場合代わりに返済をしてくれる会社がないということになりますね。アイフル自身の審査により、契約者の信用度を判断して融資可否を決めるのです。
しかし、アイフルも銀行等の保証業務を行っているのは確かです。保証業務を行っている銀行借入の利用状況によっては、アイフル審査時の信用を貶めてしまうことがありますので気を付けておきたいですね。
アイフルは、大手サラ金では珍しい独立系サラ金です。
ただし、これから情勢が変わってくれば何らかの銀行のグループ会社となる可能性もゼロではありません。これからの情勢も要チェックですね。
レイクと聞くと、サラ金、消費者金融だとイメージする人もまだいるかもしれません。レイクはサラ金としてスタートし、多くの利用者がいたのは確かですから、そのイメージも当然かもしれません。
しかし、現在レイクは新生銀行カードローンの商品名となっています。つまり、レイクは銀行カードローンなのです。サラ金だったレイクがなぜ銀行カードローンとなったのか、その変遷をご紹介しましょう。
サラ金レイクは、2009年から新生フィナンシャルが運営していましたが、2011年10月より新生銀行のカードローン商品として展開がスタートしました。
貸金業から銀行カードローンになったことで、総量規制の対象外となったのです。
店舗・自動契約機もそのまま新生銀行に譲渡され、消費者金融時代のシステム・ネットワークが銀行カードローンとなっても継続して利用できるようになっています。
サラ金から銀行カードローンへとシフトすることは珍しいものです。銀行カードローンになってもサラ金のイメージが強く残っているのは、サラ金が銀行カードローンになるということをイメージしづらいことも挙げられるでしょう。
レイクは、2つの無利息期間が魅力的なカードローン商品です。カードローンの利用先を検討する際には、銀行カードローンとしてのレイクをチェックしてみると良いでしょう。
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