シティバンク銀行をご存知ですか?大抵は「シティバンク」と省略されることが多い、日本でもじわじわと店舗を広げていた外資系の銀行です。
このシティバンク、人によっては「都市銀行」全般のことだと思っているようですが、ひとつの銀行の名称です。親会社はアメリカのシティグループとなっており、日本のシティバンク銀行はシティグループの日本法人が経営しています。
シティバンク銀行は主にどの地域で利用できるのでしょうか?また、気になる融資商品などはどうなっているのでしょう。
シティバンク銀行の歴史は、日本ではまだ若いと言えます。アメリカにある親会社のシティグループが、日本にシティバンク銀行の準備組織として、シティバンク準備株式会社を設立したのは2007年の3月27日です。
余談ですが、「シティバンク銀行」と言うと、直訳すると「都市銀行銀行」となり、少々違和感を覚えますね。しかし、銀行法で商号に「銀行」を入れなければいけないという決まりがあるため、このような企業名になったのだそうです。日本語ならではの面白味ですね。
シティバンク銀行の特徴として、日本で初めて「外国企業でありながら日本の銀行」として登録したことが挙げられるでしょう。
「国内、日本国の銀行」であることを重視する利用者も多い銀行業界では、外資系というだけで敬遠する人がいるのも確かです。
その点、シティバンク銀行は、そういった人たちに、国内の銀行であることをアピールすることができるという利点があります。
外資系、国内系と言っても、普段からそう意識している人は少ないでしょう。どちらにどんなメリットがあるのか、少し考えてみましょう。銀行に求めるものといえば、預金、金利あたりでしょうか。その点をチェックしてみました。
系統 | メリット |
---|---|
外資系 | 海外に口座を持つことができる 預金が日本の有事に左右されない |
国内企業 | 日本ならではの安心感が得られる 生活に密着した利用が可能 |
外資系と国内系の銀行のメリットは、このような違いが代表的です。シティバンク銀行は、日本の銀行でありながら、海外に口座を開くこともできるというサービスを行っているため、どちらの利点も利用するということができる稀有な存在だと言えますね。
このように、他の銀行にはないメリットを持ったシティバンク銀行でしたが、思うように業績を伸ばせなかったことも事実です。
2014年には、業績の不振を理由に、日本から個人向けの業務を撤退させるという方針に転換しました。
2007年に設立された銀行でありながら、たった7年でその選択をするのは、外資系ならではのスピード性かもしれません。個人向けのサービスを利用していた人は大変残念な話です。
業績不振からの撤退の大きな理由は、この金利問題に尽きると言われています。日本の超低金利時代が長く続いているため、銀行としての収益確保が難しい状況になりました。銀行も利益がなければ営業を続けていくことはできません。
いずれにせよ、経営的に大きなダメージを受ける前に、収益が見込めない個人向けの業務を停止するという選択をしたことは事実です。問題は利用者が今後どうするかという点でしょう。
ここで業務の移譲を引き受けたのがSMBC、つまり、三井住友銀行です。
三井住友銀行と言えば、日本の三大メガバンクとして有名ですね。日本全国、どこへ行っても、この銀行の支店やATMがない場所はありません。
この銀行法は日本の銀行に適用されるものですので、先に説明した通り、外資系でありながら、日本の銀行として経営をしていたシティバンク銀行が、責任をもって三井住友銀行に移譲したということになります。今後は三井住友銀行で、安心して利用を継続することができますよ。
業務を移譲すると言っても、一体どの程度のものが引き継がれるのでしょうか。一番気になるのは預金のことですよね。シティバンク銀行に口座を開き、メインバンクとして、あるいはサブとして使っていた人もいることでしょう。
預金は確実に保証されますし、利用者は一切損をすることがありません。
こちらも銀行法で決められたことであり、シティバンク銀行としても、また体力があるうちでの移譲ですので、大きな混乱が起こることは考えにくいと言えます。
ただ、先に預金を自分の手で他の銀行に移すことも、当然可能であることは確かです。どうしても心配な人は、次に利用する銀行口座にお金を移してしまうと良いでしょう。
シティバンク銀行が三井住友銀行に個人向け業務を移譲するからと言って、預金や権利を自分で移動するのが面倒くさい、そこまでやっている時間がない……そういう人も、特に心配する必要はありません。
今後は三井住友銀行が全て引き継ぎます。その引き継ぎ作業も、全て三井住友銀行が行います。これも銀行法で定められたことですので、個人が特に何かをする必要もありませんし、何かを求められることもありません。
日本三大メガバンクの一つであり、資金力も豊富な都市銀行。総資産は115兆円と言われる。
海外展開にも力を入れ、外資系への理解も深い。また、過去に様々な吸収・合併を繰り返しているため、事業内容の移譲にも手慣れていると言える。
複雑な事務手続きなども、三井住友銀行は過去のノウハウがあると言えます。また、現在は情報のデータベース化が進んでいるため、過去の吸収合併や業務移譲の時よりも、よりスムーズ、かつ正確に作業が進むことが期待できますね。
業務内容が移譲されるとはいえ、利用者は全く手を煩わせる必要がないのは事実ですが、人によってはご自分で確認しておいた方が良いことがあります。為替取引や、最近増えているFXを代表とした、口座を使ったリアルタイムのお金のやり取りをしている人は要チェックです。
支店名、支店番号、口座番号を変更する必要はないのですが、銀行名だけは変更する必要があります。
仲介業者によっては、旧銀行名では取り扱いができないとしていることがあるからです。
一般的な利用であれば、銀行名の変更が終わっていなくても、後でチェックすれば分かるということもあり、自力での変更は求められません。
しかし、リアルタイムで口座を利用する為替取引やFXを日常的に行っている人は、混乱を避けるため、できる限り早いうちに、ご自分で登録内容を変更した方が良いでしょう。心当たりがある人は、急いでチェックしてみて下さいね。
銀行と言えば、カードローンを考える人も多いかもしれません。実際、多くの銀行が独自のカードローンを発行し、個人融資の目玉商品として取り扱っています。シティバンク銀行ではそこまで力を入れてはいませんでしたが、三井住友銀行は違います。
三井住友銀行には、様々なローン商品があります。その中でも、個人向けの商品として最近人気を集めているのが、三井住友銀行カードローンです。
審査がスピーディで、最短で即日利用可能であることが大きな特徴です。
シティバンク銀行時代、個人融資にはあまり利便性を感じなかった人も、三井住友銀行に業務内容が移譲された今、改めてチェックしてみてはいかがでしょうか。
カードローンと言うと、クレジットカードに付帯しているキャッシング枠のようなものだと考える人が多いかもしれませんね。基本的な性質としては、現金のやり取りとなりますので、キャッシング枠から現金を借りることとあまり変わらないかもしれません。
三井住友銀行カードローンは、全国にある多数のATM(メガバンクならではの数ですね!)から借り入れが可能、返済も多様であるため、カードローンを利用する人たちの中では、ダントツで一番人気を集めている商品です。
三井住友銀行カードローンの内容を見てみましょう。多くの人が満足できる内容になっていることが分かって頂けるかと思います。
項目 | 内容 |
---|---|
商品名 | 三井住友銀行カードローン |
金利 | 4.0%~14.5% |
最大融資金額 | 800万円 |
収入証明書 | 300万円以内なら不要 |
審査 | 即日融資可能 |
代表的なスペックはこのようになります。普段、あまりカードローンやキャッシングを考えない人はピンと来ないかもしれませんが、少しでも考えたことがある人なら、このスペックがかなり高いものであることが分かりますね。
金利は決して低いとは言えませんが、銀行ならではの安定した数字と言えます。最大でも14.5%という、無理のない数字に抑えられているのも魅力ですね。
最大融資金額は800万円です。手軽に借りられる消費者金融などでは、最大でも500万円近辺が多いのですが、さすが銀行、800万円という金額はとても魅力的です。消費者金融よりも低金利で高額を扱いたい人には向いていると言えるでしょう。
人によっては最大の関心ごとになるのが審査のスピードですが、三井住友銀行カードローンは、最短30分で審査が完了することで有名です。もちろん、そのまま融資を受けることができます。急いでいる人、無駄を省きたい人には、かなり助かる一面ですね。
シティバンク銀行から三井住友銀行に移譲された個人向け業務ですが、移譲された先には新しいサービスが待っているものです。シティバンク銀行の撤退を残念だと思っていた人も、これを機会に、ぜひ新しい体験をしてみてはいかがでしょうか。
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