融資の形態はたくさんあります。融資を受ける人の事情も様々です。でも、中には返済に困ってしまうため、借りることさえできない人もいます。
そんな中、注目を集めているのがマイクロファイナンスです。貧しい人に向けたこの融資形態は、銀行カードローンや消費者金融(サラ金)とは違うものだと言われています。
とはいえ、まだあまり知られていないマイクロファイナンス。融資形態の一つとして、知っておいて損はないかもしれません。
マイクロファイナンスとは、「小規模融資」という意味を持っています。その言葉の通り、狭い範囲での少額の融資を行うというわけですね。消費者金融のような小口融資と似たようなイメージを持つかもしれませんが、少し違う部分があることを理解しておきましょう。
マイクロファイナンスの方向性としては、裕福な人、一般的な暮らしをしている人に対しての融資を行っていないと言えます。貧困層限定のため、利用できる人はかなり限られて来ると言えるでしょう。
また、例として事業性資金に触れましたが、実際には融資だけではありません。金融の知識がない人に、便利に利用できる金融関連のシステムを教えることもあります。
事業性資金に加え、このふたつについて知識があるとないとでは大違いです。貧困から脱出するには知っておいた方が良い知識であることは間違いありません。マイクロファイナンスでは、こういった知識指導も行っています。
マイクロファイナンスと消費者金融の大きな違いと言えば、やはり事業性資金についての姿勢でしょう。
マイクロファイナンスは事業性資金に利用することを禁じておらず、むしろ推奨しています。
貧困層向けという、ある意味ではボランティア色の強いマイクロファイナンスと比べ、事業として融資を行っている消費者金融ですので、倒産の可能性がないとは言えない事業性資金を個人に融資するより、確実に回収できる可能性が高い方法を取っているのでしょう。
マイクロファイナンスは世界中で利用されています。どちらかと言えば発展途上国で利用されていることが多いと言えるかもしれません。貧困向けという性質上、それは納得の一面と言えそうですね。
ただ、貧困層向けだからと言って、金利がゼロというわけはありません。
今までお金の扱いにあまり慣れていなかった人が、できるだけ容易に扱えるよう、そのあたりも融資側によってコントロールされていると言っても良いでしょう。
ボランティア色が強いように見えるマイクロファイナンスのシステムですが、ただの慈善事業とは一線を画すと言える部分があります。
慈善事業は、多くがその場限りの援助に過ぎないと言われています。
しかし、このマイクロファイナンスは、お金の利用方法や、保険や預金へのアクセスの指導など、将来に繋がる方法を示すと言う、利用者の自立を見据えた内容になっています。
お金を借りるだけなら、日本でも消費者金融や銀行のローンがあります。しかし、その先にある自立というものを考えると、マイクロファイナンスと消費者金融などは、大きな違いがあると言えるでしょう。
マイクロファイナンスは、独立した機関が提供しています。消費者金融などとは違い、少し見えにくい形で活動をしていると言えます。というのも、マイクロファイナンスそのものが、あまり知られていないからなのです。
機関 | 内容 |
---|---|
マイクロファイナンス金融機関(MFI) | 貧困層向けの金融サービス 銀行、ノンバンク、信用組合、NGOが運営している 政府系銀行、開発金融機関 政府主導で運営されている 融資先はMFI、個人そのものと幅広い |
商業銀行 | 個人そのものへの貸付を行っていることもある |
信用調査機関 | 個人の金銭的取引履歴を調査する機関 詐欺防止、MFIのリスク管理のために利用される |
あまり知られていないとはいえ、このように、様々な機関がマイクロファイナンスを受け入れ、活動に協力しています。また、個人や企業からの寄付も積極的に受け付けていることも特徴的です。普通の慈善事業とは違いますが、その色が濃いのも否定できない事実ですね。
マイクロファイナンスでは、主に3つの業務(サービス)を行っています。
サービス | 内容 |
---|---|
マイクロクレジット | 自営業資金として少額融資を行う 融資額は自営業の収益より返済する |
マイクロセービング | 貯金について指導・実施する 利用者の将来的な金銭的不安を軽減する目的 |
マイクロ保険 | 自然災害などに対する保険 貧困層向けのため、一般の利用は難しい |
この中で、直接的に融資に関係あるのはマイクロクレジットですね。事業性資金として利用できること、返済は事業の収益から行えるということで、貧困からの脱出を目指す人には嬉しいサポートかもしれません。
マイクロファイナンスについてご紹介してきましたが、日本人がキャッシングやカードローンでお金を借りることと比較すると、だいぶ違いがあるということが分かったのではないでしょうか。特にボランティア色が強い一面には、戸惑いを覚えた人もいるかもしれません。
つまり、マイクロファイナンスとは、キャッシングやカードローンでの融資を求める人たちにはあまり関係がない融資方法なのです。
その相手は限定され、何よりも、貧困層という、日本では少々定義が難しい人たちになっている事実があります。
それでもマイクロファイナンスがいになるという人は、消費者金融とマイクロファイナンスの違いについて、もう少し比較して考えてみましょう。
融資機関 | 金利 | 利用使途 |
---|---|---|
消費者金融 | 15~20% | 生活費、遊興費可 事業性資金不可 |
マイクロファイナンス | 20% | 生活費、遊興費不可 事業利用可 |
まず、金利について見てみましょう。消費者金融の金利は高いと言われていますが、最大金利が20%というだけであって、全ての会社がその金利に設定しているわけではありません。むしろ、滞納で生じる遅延損害金の計算の時にしか使わない金利です。
しかし、マイクロファイナンスの金利は年率で20%。貧困層に貸すには高い数値だと言えるのではないでしょうか。物価の変動などもあるため、一概には言えませんが、それでも決して低いとは言えません。
それでもいい、マイクロファイナンスを使ってみたいという人もいるかもしれませんね。そんな人には残念ですが、次のことを宣言しなければいけないようです。
マイクロファイナンスは日本人が利用することができません。
と言うのも、このマイクロファイナンスは、そもそも発展途上国のために開発されたシステムだからなのです。むしろ日本は先進国として、資金提供、人材提供などを行っていく立場に立たされています。
日本でお金を借りるなら、やはり消費者金融か、お得な銀行カードローンでしょう。マイクロファイナンスのような慈善事業とは違い、立派なビジネスですから、個人の責任において、しっかり利用しなければいけません。
消費者金融、銀行系カードローンと両方ありますが、ご自分に合っていると思う方をチョイスしていけば良いでしょう。
消費者金融と言えば、手軽に利用できる融資機関として人気があります。その中でも大手のサービスは見逃せません。
消費者金融 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
アイフル | 4.5%~18.0% | 1000円~500万円 |
プロミス | 4.5%~17.8% | 1万円~500万円 |
モビット | 3.0%~18.0% | 1万円~800万円 |
アコム | 3.0%~18.0% | 1万円~800万円 |
日本人なら一度は聞いたことがありそうな、大手の消費者金融の数々ですね。内容を見てみると、モビットの金利が少し低いことが目立ちます。ですが、他にそれほど違う特徴があるようにも見えません。
しかし、実際は各会社によって様々なサービスが展開されています。
これらのサービスが全てではありませんし、各社でそれぞれ違っています。その特徴は公式ホームページなどでチェックすることができますよ。
数ある消費者金融の中から、あなたが一番良いと思う会社を選んで下さいね。
消費者金融と並んで人気があるのが、銀行系のカードローンです。銀行系といえば、消費者金融よりも金利が低いことが何よりも魅力的だと言えますね。
ただ、最近では、消費者金融並の審査スピードのカードローンも増えつつあります。そんなカードローンは、審査の速さの手数料なのか、金利が少々高い傾向にあります。
しかしその分、限度額がとても高く設定できるのも魅力でしょう。
カードローン | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
三菱東京UFJ銀行 バンクイック |
4.6%~14.6% | 500万円 |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% | 800万円 |
みずほ銀行カードローン | 4.0%~14.0% | 1000万円 |
例として、日本の三大メガバンクのカードローンをピックアップしてみました。いかがですか?限度額の高さに驚いた人もいるかもしれません。
特にみずほ銀行カードローンは、最高で1000万円という高額設定が可能であることに驚かされますね。
結局のところ、日本でお金を借りるのであれば、マイクロファイナンスのようなグローバルな事業よりも、国内の銀行や消費者金融が向いていると言えそうです。
とはいえ、決していい加減なことをしてはいけませんよ。消費者金融も銀行系カードローンも、結局は信用第一です。いい加減な使い方をして、強制解約なんてことにならないように、充分注意して下さいね。
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