サラ金……と言うと、とーっても怖いイメージがありませんか？都会の片隅の暗い建物で、こっそり人目をはばかるように経営していて、中に入るといかにも怖いお兄さんやおじさんが待っていて・・なんて、どうしても「サラ金」なんて言葉にはそんなイメージがまとわりついちゃいますよね。
でもこのイメージは古い時代のもので、今となっては昭和の遺物と言っても良いほどです。もしもあなたの周囲でそんなものがあったら、天然記念物なみに珍しいですよ。とはいえ、近づかないにこしたことはありませんが。
そもそもサラ金とは「サラリーマン金融」の略称です。昔は会社員の人をメインの顧客として融資を行い、今の融資システムと同じように、金利から計算された利息を加算して元金を回収していました。今の金融融資のシステムと何も変わりませんね。
あまり知られていないことなのですが、実はサラ金（サラリーマン金融）とは、今の時代で言う消費者金融のことなのです。消費者金融は知っている人も多いと思います。テレビや雑誌で大々的に広告を打っているのを見たこともあるでしょう。今では暗いイメージよりも身近なイメージを持たれている方なのではないでしょうか。
では、どうして「サラ金」と言う言葉には何となく怖いイメージがつきまとうのでしょうか。それは過去、消費者金融に対する法律が細部まできちんと整っているとは言いがたかったということや、利用者に金融の知識がなかったからトラブルが起きたとも言えるのです。
誰もが無知なまま顧客として借りるわけではありませんが、普段の生活の中で「消費者金融について詳しい！」って言う人はあまり見たことがありませんよね。いたとしても専門家や、関連会社で働いている人だけだと思います。いわばプロの世界の話ということです。
むしろサラ金、消費者金融という言葉すら知らなかった人もいたかもしれない時代です。何らかの事情でお金が必要になって、でも銀行からはもう借りられない……と困っている時に「サラリーマン金融です！融資します！」という広告を見たらどうでしょう？まずは興味を持ちますよね。
ここで「サラ金はまずいものだ」というイメージが持たれがちになってしまった原因が見えてきます。貸す側は金融の知識があっても、借りる側にはそれほどなかった、銀行から借りるのと同じようなものだと思っていた・・というのがまず問題だったと言わざるを得ませんでした。
「銀行と借りるのとは違った」と言うと、なんだかますます消費者金融（サラ金）というものに対してイメージが悪くなってしまいそうですね。それは大変な誤解ですので、誤解が解けるように説明していきましょう。
厳密な審査の後、銀行法で定められた金利設定で利息を計算し、顧客に対して融資を行います。低金利であることがほとんどですので、大抵は銀行でお金を借りることが望まれます。ただし審査が厳しく、時間がかかるので、急いでいる時には不向きとされています。
銀行ほど厳しくはありませんが、きちんとした審査を経て、貸金業法で定められた金利設定で利息を計算し、顧客に対して融資を行います。金利は銀行よりも高いことが多いようですが、法律によって様々な規定設定がされているため、何ら問題はありません。
こう並べてみると、鋭い人は「銀行法」と「貸金業法」が違うということに気づいたのではないでしょうか。そう、銀行からお金を借りることと、消費者金融からお金を借りることの違いは、根本的には「法律の違い」というものから派生する違いなのです。
銀行法とは名前の通り、銀行に適用される法律です。内容としては、投資や融資、預金や為替についての決まり事が書いてあると思えば良いでしょう。複雑で多岐にわたりますが、一般の人で全てを把握している人はよほどの法律マニアですので、知らなくても大丈夫です。
貸金業法とは「融資を専門に行う」業者に対して適用される法律です。銀行は融資以外も行いますからあてはまりません。融資を専門に行っている業者は「貸金業」と呼ばれ、経営していくためにはこの貸金業法の遵守を求められます。もちろん銀行は銀行法の遵守を求められます。
貸金業と一言で言ってもイメージしにくいかと思いますので、貸金業法を適用される業種を書き出してみましょう。何の気なくあなたが使っている業者も貸金業だった、ということもあるかもしれませんね。
事業者金融は自営業の人が主に使っているので、一般の会社勤めの人にはなじみがない名前かもしれませんが、他の業種は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。思いの外、貸金業は生活の中に普通に浸透していると考えることができますね。
消費者金融の金利は高いと言われています。この金利の高さがサラ金（消費者金融）は怖い！というイメージを持たれてしまった理由のひとつではないかと推測されます。確かに銀行と比較すると、高い金利が設定されているという現実は確かです。これは昔からのことです。
しかしここに消費者金融ならではの利便性が関わってきます。銀行でお金を借りる時、審査にとても時間がかかった覚えはありませんか？対して、消費者金融はかなり短い時間で審査が終わり、場合によっては申し込みをしたその当日に融資を受けることができるようになります。
審査が早いから、担保を取らないから消費者金融は金利を高くしても良いの？と言われると、はいそうです、と正直に答えるしかありません。審査の早さや担保不要というのは、顧客の信頼だけを頼りにお金を貸すと言うことになるわけです。
ですが、もしその信頼を損ねられるようなことがあったらどうなるでしょう？返済できないと言われてしまったら困りますよね。一人一人の顧客の借り入れ額は大したことがないとしても、何人も重なれば大変な損害が発生することになってしまう状況は想像に難くありません。
消費者金融側としては、そんな時の損害を最低限に抑えるために金利を高めに設定しています。もちろん法律で決められた金利を守りますし、顧客の年収に対して、返済が厳しくなるような貸付もできないようになっています。
尾銀行と消費者金融、どちらが良いかと言えば、やはり金利の低い銀行……と思う人も多いかもしれませんが、どうしてもすぐにお金が必要になった時などには消費者金融ほど助かる金融機関もありません。どちらが良いかは顧客本人の感覚や事情次第ということになりますね。
実際に消費者金融を利用してみようと思っても、やはり知らない世界のことだし、サラ金と呼ばれていた時代のダークなイメージもあるし……と躊躇ってしまう人が多いとよく耳にします。確かに社会問題にもなったことがありますし、中々敷居が高いと感じてしまうかもしれません。
しかし、今時の消費者金融はなまじな銀行よりもサービスが手厚く、昔の暗いイメージを拭おうかとするように金融業界が自浄努力に励んだ成果もあり、怖いものではないという認識が広がっています。この認識は正しいものと言っても良いのではないかと思います。
消費者金融を利用したことのない人がいまだに心配していることの中に、「もしも返済に遅れたら会社や家に取立の怖い電話が来るんじゃないだろうか？」というものがあるようです。確かに、昔はそんな電話もあったようですね。今よりも法の規制が緩かった時代です。
今はそんなことはありません。返済に遅れたからと言って、怖い電話をかけてくるようなことは決してないと言えるでしょう。そんなことをすればあっと言う間に警察に目を付けられ、せっかくイメージアップをしようと頑張って来たことが無駄になってしまいますからね。
不備などの連絡に関しても、今はよほどでなければ携帯電話に連絡が来る時代です。個人のプライバシーに関しては、昔からは想像もできないほどに慎重に配慮されるようになりました。利用者の都合を最優先にしてくれる会社がほとんどになっています。
かと言って、返済に遅れて良いというわけではもちろんありません。返済に遅れれば遅れるほど、あなたの社会的な信用は落ちて行ってしまうでしょう。逆に言うと、借りたら返す、という基本的なことですが、この基本的なことをするだけであなたの社会的信用が積み重なります。
消費者金融がサラ金と呼ばれていた時代、基本的なことを知らないがために社会的信用を失ってしまった人もいたことは確かです。しかし今の時代は消費者金融側も顧客の社会的信用に配慮し、無理をさせない営業方針を貫いています。
今の時代、利用者が気持ちよく取引できるようにシステムが組み立てられています。安心安全な消費者金融として確固たる地位を築いていますから、もし利用を考えているのなら、心配しすぎないでチャレンジしてみて下さいね。
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