年金生活に入ってセカンドライフ!…なんて昔の話!?今では活動的なシニア世代がとっても増えていますよね。
活動的ということは、それだけお金も必要になっているということ。若い時の貯金はあれど、急な出費には対応しにくいときもあるかもしれません。
そんなときに頼りになるのはカードローンですが、無職で年金収入のみだと利用できるのか不安ですよね。果たして、年金収入だけでもお金を借りることって出来るのでしょうか?
既にリタイアしており現在は働いておらず給与所得がなくても、年金収入があれば申し込むことが可能なカードローンはあります!
…とはいえ、働いている人と同じように、多くの種類のカードローンが利用できる…というわけではありません。
致し方ないことではありますが、少々制限がかかってくるんです。
大手の消費者金融や銀行系カードローンであれば問題なく利用できるのでは!?というイメージがありますよね。
なんだかんだで大手は利用対象者を広くとっていますから、年金受給だけでもOKなところも多いだろう…と思います、が、実はそんなことはないんです。
残念ながら、大手の多くは年金受給だけでは利用できず、年金受給に加えてパートやアルバイトなどの別途給与所得がないと利用できない会社がとっても多いんです!
年金収入のみでも利用が可能な大手は「バンクイック」「レイク」「ノーローン」くらいです。
名前 | 形態 | 金利 | 利用限度額 |
---|---|---|---|
バンクイック | 銀行 | 4.6%~14.6% | 500万円まで |
レイク | 銀行 | 4.5%~18.0% | 500万円まで |
ノーローン | 消費者金融 | 4.9%~18.0% | 300万円まで |
消費者金融も銀行系も関係なし!大手から借りたいのであればこの3社のいずれからから選ぶのがオススメです。
逆に、年金を受給していてもその他に別途収入があればほとんどのカードローンを利用できるといってもいいでしょう。
ただ、年金を受給している方にとっては切っても切れないものがあります。それは「年齢」。
若い時であれば全くもって気にすることがない、といってもいい年齢ですが、年金を受給するような年齢になってくると非常にシビアになってきます。
特に銀行系カードローンは利用できる(申し込み可能な)年齢が低い傾向にありますので、注意が必要です。
先ほど年金収入のみでも申し込み・利用可能なカードローンをご紹介しましたが、それらの申し込み可能な年齢をリストアップしてみましょう。
バンクイック | レイク | ノーローン |
---|---|---|
満20歳以上65歳未満 | 満20歳以上70歳まで | 20歳以上69歳まで |
レイクが一番幅があり70歳までOK!ですが、バンクイックは65歳未満、つまり64歳まで。
いざ年金収入のみで利用をしたとしても、年齢によっては利用どころか申し込みさえ出来ない可能性があります。
申し込みして利用できたとしても、その期間が短い…ということも。30代、40代であれば全く気にならない部分ですが、60歳を超えるとこういったポイントも気にしないといけません。
大手であれば先ほどご紹介しました3社程度ではあるのですが、地方の金融機関…つまり、地方銀行や信用金庫であれば、年金受給のみでも利用できる商品がちらほらとあるんです!
地方金融機関ですから、
といった条件をクリアすることが必要にはなりますが、大手に負けない内容の商品も多く、見逃せませんよ。
ここでは、その中からいくつかの年金受給者でも利用OKなカードローンをご紹介します。
京都中央信用金庫のカードローン、「カードローンα」は預金口座にひも付けする、「当座貸越型」のカードローンです。
その口座の預金残高がなくなった時でも、利用限度額の中で現金を預金のように引き出して利用することが可能です。
項目 | 内容 |
---|---|
利用条件 | 1)満20歳以上65歳未満で、継続して安定した収入がある 2)三菱UFJニコスの保証を受けられる 3)京都中央信用金庫の融資基準を満たす 4)京都中央信用金庫の会員資格がある 5)京都中央信用金庫に総合口座があり、キャッシュカードを利用している |
貸越限度額 | 30万円/50万円/70万円 ※年金受給者は30万円のみ |
融資利率 | 13.9% |
融資期間 | 1年毎に更新 ※期間満了日時点で満70歳以上で更新停止 |
借入方法 | ・ATM・CDからの引き出し ・残高不足時の自動融資 |
返済方法 | 随時返済(口座へ入金) |
金利は13.9%と大手カードローンに比べると低めの設定。30万円までしか利用は出来ませんが、低金利で利用できるのはとってもありがたいですよね。
また、申込時の年齢は満65歳までですが、利用できるのはそこから5年後の70歳までとゆとりある期間も年金受給者としては見逃せないところではないでしょうか。
瀬戸信用金庫のカードローン「ベンリー」は、まさに名は体を表す!といっても過言ではない、年金受給者にとって嬉しい内容となっているカードローンです。
申し込み年齢が高く設定されていたり、利用限度額が高めだったりとある程度まとまった金額を借りたい方にもオススメできる商品と言えそうです。
項目 | 内容 |
---|---|
利用条件 | 1)満20歳以上満72歳未満 2)瀬戸信用金庫の営業地域内に居住または勤務している 3)収入がある 4)保証会社の保証が受けられる |
利用限度額 | 10万円以上500万円以内 ※年金受給者は100万円まで |
融資利率 | 4.9% / 8.9% / 14.0% |
融資期間 | 3年毎 ※75歳の誕生月の末日が期間満了日 |
借入方法 | ATMからの引き出し |
返済方法 | 約定返済 ※利用残高により月5000円~2万円 |
申込可能な年齢の高さもさることながら、利用できる期間も75歳までとかなりゆとりがありますね。しかも100万円まで借入が可能というのも非常に珍しく、ゆとりのある借入を希望する方にはありがたいのではないでしょうか。
ただし融資利率は審査によって3種類から決定される形となっており、審査結果が出るまでどの金利になるかわからないのがちょっとマイナスポイントかな、と思います。
埼玉縣信用金庫のカードローン「さいしんカードローン」は一定の取引があれば金利を優遇してもらえる、メインバンクとして利用しているなら絶対にチェックしておきたい商品です。
借入が可能なのは50万円までですが、それでも十分ですよね!
項目 | 内容 |
---|---|
利用条件 | 1)年齢が満20歳以上65歳未満 2)埼玉縣信用金庫の会員資格を有する 3)一般社団法人しんきん保証基金の保証を受けられる |
貸越極度額 | 10万円/30万円/50万円/100万円 ※年金受給者は50万円まで |
融資利率 | 12.85% |
融資期間 | 3年毎 ※満70歳で契約更新なし |
借入方法 | ATMからの引き出し |
返済方法 | 約定返済 ※貸越限度額により1万円または1.5万円 |
こちらの商品では、
のいずれかを満たしていれば、「2.0%」の金利優遇が受けられます。となると、なんと10.85%で利用できることに!昔から利用しているなら絶対にココ!と言いたくなる低金利です。
専業主婦の方専用!なんてカードローンはありませんが、現在無職でも年金受給をしている方なら利用できる、「年金受給者専用・年金を受給しているシニアの方向け」のカードローンもあります。
対象となる年齢が高く設定されているなど、シニアの方向けに作られている商品だけあって利用のしやすさは一般的なカードローンよりも上になっています。
こちらも地方の金融機関(地方銀行・信用金庫)ばかりではありますが、利用が可能なら一考の価値有り!ではないでしょうか。
全国の信用金庫に共通してあるカードローン商品といえば「きゃっする」です。…が、シニア向けの商品「シルバーきゃっする」なる商品もあるんです。
対応している信用金庫によってちょっと違う部分もありますが、概ね以下のようなスペックになっていますよ。
項目 | 内容 |
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利用条件 | 1)年齢が満60歳以上満69歳以下で、年金を受給している ※対象の年金…厚生年金・国民年金・各種共済年金・厚生年金基金 2)該当の信用金庫の会員資格を有する 3)保証会社の保証が受けられる |
利用限度額 | 10万円~50万円 |
融資利率 | 14.6% ※信用金庫によっては14.5%のことも |
融資期間 | 3~5年毎に自動更新 ※満70歳の誕生月の月末で新規借入停止 |
借入方法 | ATMからの引き出し |
返済方法 | 約定返済 ※毎月1万円 |
また、信用金庫の中には申込先の信用金庫で年金を受給していれば金利が優遇される場合も!一部ではありますがこんな感じです。
焼津信用金庫 | 大阪信用金庫 |
---|---|
2.0% | 3.0% |
優遇金利幅が大きいので、かなりの低金利で利用できちゃいます。平日15時までの申し込みなら、審査結果が原則即日というスピードも魅力ですね。
帯広信用金庫のシニア向けカードローン、「NC・おびしんシニアカードローン」はまさにシニア向け!と言える商品です。
なんと、利用できるのは【満80歳】まで!多くのカードローンが70歳まで、シニア向けといっても75歳くらいが限度なのが一般的ですが、80歳はすごいですよね。
ちょっと年齢を重ねて他のカードローンでは年齢的に不安…という方でも安心して利用できるのではないでしょうか。
項目 | 内容 |
---|---|
利用条件 | 1)帯広信用金庫の会員または会員となる資格を有している 2)年齢が満65才以上満80歳未満 3)帯広信用金庫で年金を受給している ※対象の年金…厚生年金・国民年金・各種共済年金・厚生年金基金など 4)保証会社の保証が受けられる |
融資限度額 | 10万円~50万円 |
融資利率 | 4.8%/7.8%/14.0% |
融資期間 | 3年毎に審査あり ※満80歳の誕生日で新規借入停止 |
借入方法 | ATMからの引き出し |
返済方法 | 約定返済 ※偶数月に融資限度額に応じて6000円~3万円 |
帯広信用金庫にて年金を受給している必要はあるものの、その他の条件は営業エリア内に住んでいれば問題ないはずです。
融資限度額については50万円と、シニア向けとしては一般的な額ですね。金利に関してですが、3種類あるのがおわかりかと思います。
これは審査によって変わるステージ型となっており、最初に4.8%の基準で審査、ダメなら7.8%、14.0%…とだんだんと金利が高くなっていきます。できるだけ高い金利で利用できるようにしたいですね。
返済は随時型ではなく決まった返済日に約定返済額が自動引落されるタイプです。ただ毎月ではなく、偶数月というのがポイント!2ヶ月に1回の返済でOKなので、家計に負担がかかりにくいです。
最後にご紹介しますのは、低金利で、かつ融資限度額も高めの設定になっている但馬銀行の「セカンドライフ応援カードローン」です。
他の2つと比べてまたちょっと違う特徴があって、シニア向けと一言でいっても色々違って面白いですよね。
項目 | 内容 |
---|---|
利用条件 | 1)契約時の年齢が満60才以上満74歳未満 2)但馬銀行で公的年金を受給している、または受取口座を変更できる ※対象の年金…厚生年金・国民年金・各種共済年金など 3)但馬銀行の他カードローンを利用中の場合、解約可能である 4)保証会社の保証が受けられる 5)年金を担保とした公的融資を受けていない |
融資限度額 | 10万円~100万円 |
融資利率 | 9.8% |
融資期間 | 1年毎に審査あり |
借入方法 | ATMからの引き出し |
返済方法 | 約定返済 ※貸越極度額に応じて1万円または2万円 |
この商品のポイントは、なんといっても融資限度額と融資金利でしょう。今回紹介しました他の2商品は融資限度額が50万円までですが、こちらの商品は100万円までとまとまった融資を望む方にも対応できる商品となっています。
しかも適用される金利は9.8%と、10%を切る低金利!一般的なカードローンと比較しても低いことがわかります。
ただし、その代わりといってはなんですが年齢制限が74歳までと、おびしんシニアカードローンに比べるとちょっと低いかな?という印象です(それでもシルバーきゃっするに比べると5歳も上なのですが!)。
年齢がクリア出来るなら、まとまった金額を安く借りたいという方にオススメなカードローンです。
年金を受給するようになった方、現在年金を受給している方、どちらにも注意してほしいことがあります。
それは「年金を担保にしてお金を借りませんか?」というお誘いには、絶対に乗ってはいけない!ということです。
あまり知られていないことかもしれないのですが、年金を担保にしてお金を借りることは禁じられています。
ただ、年金受給者が急にお金が必要になってしまった時のサポート体制がないため、公的機関である
のみが年金を担保とした融資を可能としています。
前者の独立行政法人福祉医療機構の年金を担保とした貸出制度、「年金担保貸付事業・労災年金担保貸付事業」は2014年に廃止の危機を迎えましたが、2016年に再度検討するとして残されているという現状もあり、もしかしたら近々何かしらの動きがあるかもしれません。
公的な融資ですから、カードローン等と内容は結構違いがありますが、突発的な出費に対応するために作られた制度ですし金利設定も低くなっています。
手数料と称してお金を取られたり、質屋に品物をいれさせるようなことを要求してくることもあるようですので、そういった電話などが来た時はきっぱりと断りましょう。
独立行政法人福祉医療機構の「年金担保貸付事業」は以下のような内容です。
借りたお金の使いみちは医療や冠婚葬祭、引っ越しなど様々な用途で利用できますが、いずれも「お金が必要となる根拠」の書類が必要となります。
医療費であれば診断書であるとか、物品が必要であればカタログなどです。
項目 | 内容 |
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利用条件 | 厚生年金・国民年金・船員保険年金・労働者災害補償保険年金を受給中 ※各種共済年金は対象外 ※生活保護受給中または廃止後5年以外は対象外 ※他にも対象外となる項目あり |
融資限度額 | 10万円~200万円の範囲内かつ ・受給している年金(年額)の0.8倍以内 ・1回あたりの返済額の15倍以内 ※生活必需物品の購入の場合、80万円以内 |
融資利率 | 年金担保融資 1.8% / 労災年金担保融資 1.1% |
連帯保証人 | 必要 |
返済方法 | 年金からの天引き ※定額返済額の上限は1回あたりの年金支給額の1/3以下で、下限は1万円 |
申し込みは年金を受給している銀行や信用金庫など「独立行政法人福祉医療機構代理店」としている金融機関にて受け付けています。
先ほどのWAMの公的融資は共済年金や恩給を担保とすることは出来ませんでした。では、共済年金を受けているならお金を借りられないのか?と思いますよね。
そんなことはなく、取り扱っている機関が違います。共済年金を受け取っている方は、「日本政策金融公庫」の制度を利用しましょう。
項目 | 内容 |
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利用条件 | 共済年金、または恩給や災害補償年金を受給中 ※共済年金受給中の場合、 生活保護受給中または廃止後5年以外は対象外 |
融資限度額 | 250万円 ・受給している年金の2.2年分以内 ※生活資金の場合、100万円以内 ※恩給・災害補償年金受給者は制限なしで250万円まで |
融資利率 | 共済年金担保融資 1.95% / 恩給担保融資 0.45% |
返済方法 | 年金からの天引き |
WAMの年金担保貸付事業と似てはいるものの、違う部分もちらほら見られます。どちらも年金から天引きされますが低金利で利用できるので負担はそう大きくはないでしょう。
申し込みは全国にあります「日本政策金融公庫」の支店窓口にて受け付けています。全国に支店がありますので、ホームページなどから探してみましょう。
シニア世代となると気をつけなければならないポイントこそあるものの、意外と様々な方法でお金を借りることが出来るので驚いた!という方もいるのではないでしょうか?
一般的なカードローンはもちろんですが、シニアでも対応できる商品、そしてシニアにしか利用できない商品など様々なニーズに答えた商品がたくさんあるんですね。
もちろんそれらの金利が高すぎる!お金の用途はもっと明確!というなら、公的融資を利用するのも手だと思います。やはり公的融資は金利がかなり低いですし、安心感も強いのではないでしょうか。
様々な方法でお金を借りることが出来るものの、借り過ぎには注意です。カードローンでお金を借りすぎて最終的に自己破産してしまう、という話を耳にしたことは一度はあると思いますが、お金を借りる手段が多いということは、シニア世代の方でもそうなってしまう可能性があるということです。
特に今はシニア世代はお金を持っていると思われて、詐欺のような業者が連絡を入れてくることも増えています。しっかりと自己管理しつつ、負担にならない程度の借入で快適に過ごしたいものですね。
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