教えて！サラ金のカードは何社も作れるのですか？

「備えあれば憂いなし」という言葉があります。不安定な世の中、いつお金が必要になるかわかりません。

その際に助けになってくれるのが、サラ金です。サラ金と聞いてネガティブなイメージを持つ方も多いかもしれませんが、うまく利用すれば実は大変ありがたい存在です。

さて、サラ金でお金を借りるなら、複数社のカードを作っておいて、いつでも借りれるようなにしておいたほうが良い、と方がおられます。しかし、問題は一体サラ金のカードは何社まで作れるのか、ということでしょう。以下、一緒に検討してみましょう。

複数社からサラ金を借りるということ

複数のサラ金からお金を借りることは一見、もしものときに借り入れる会社がいくつもあって助かるような気がしますが、実際はどうなのでしょうか？これをサラ金業者の側から見てましょう。

その点を理解するのに助けになるのが、各会社が実施している「借り入れ前診断」 です。

ネーミングはいろいろと異なりますが、各社とも数秒、あるいは数分で借り入れが可能かどうかをチェックしてくれるツール、サービスを実施しています。

ホームページからそのサービスの欄に入ってみるといくつか入力する項目があります。年齢や収入などを入力しますが、それらの項目と合わせて必ず入力しなければならないのが、

「他社からの借入の有無、債務の合計」 なのです。

このことからわかるのは、サラ金業者は、借入申込者がほかの会社からお金を借りているかどうか、借りているならどのくらいなのか、ということを非常に気にしている、ということなのです。

と思われるかもしれません。答えは単純です。

「多重債務者」という言葉もありますが、借金の本数、借りている会社が増えれば増えるほど返済が難しくなるのですね。サラ金業者はいわゆる「多重債務者」を嫌います。

各社のホームページなどを見てもわかりますが、「初めての借り入れの方」が歓迎されるのはそのためです。

お金を借りるときは、とかく人は自分の都合を優先しがちですが、上記で見たように見方を変えて、貸金業者の視点から物事をみるといろんなことが見えてくるものです。

総量規制にも注意！

サラ金業者が複数の借り入れを嫌がるのは、単に自分の会社が借金を回収しにくくなる、というわけではありません。

もう一つ、重要な要素があります。それは総量規制 という制度です。

これは数年前に改正された貸金業法上の一つの制度なのですが、お金を借りる方にとっても大変大きな影響をおよぼす制度なので、知っておくべきです。

総量規制とは、個人が1年間に借り入れることのできる金額はその人の年収の3分の1を限度に制限される ということです。

もちろん、これは1社からの借り入れだけを言っているわけではありません。複数社からの借り入れがあれば、その合計が年収の3分の1を超えてはいけない、ということです。

これには例外があります。それは銀行からの借り入れです。銀行は総量規制を定めている貸金業法の規制を受けないからです。

この制度の目的はサラ金業者の貸し過ぎを防ぎ、債務者を守ることにあります。もっともそれが本当に実現されているかは怪しいところですが・・・

いずれにしても、サラ金から借りる場合は、法的に借り入れることができる金額が制限されている、ということです。よって、サラ金業から複数借りる件数も制限されるということになります。

何件までの借り入れが可能なのか？

さて、お分かりいただけたように、サラ金からの複数の借り入れは限界があります。ただ、だからといって、絶対に1社からしか借り入れられない、というわけではありません。

という話になりますよね。

サラ金業者は一般的に審査の内容、経過などを教えてくれるわけではありませんし、審査の際に他社からの借り入れがどの程度影響しているか、知るよしもありませんが、多くの方々の経験や口コミからある程度推測することは可能です。

それで導き出されるのは

という基準です。

という方はあきらめていただくのが無難のように思います。人によってはあきらめきれずに

と思われるかもしれません。

答えは、残念ながら無理です。

なぜなら、サラ金業者は審査の際にあなたの信用情報を必ずチェック するからです。

ですから、申し込みの際に自分の過去の借り入れ歴を隠しても無駄ですし、さらに言えば、そういうことをすると、相手からの信頼を完全に失ってしまいますから、結果的に借り入れはもっと難しくなってしまいます。

申し込みブラックにも注意

若干、話がそれますが、ここで申し込みブラックについても知っておいていただきたいと思います。

申し込みブラックとは複数の会社に一気に申し込みすることによって貸金業者から警戒され審査落ちしてしまうことです。

なぜ、こんなことになるのか、というと、短期間のうちに多くのサラ金に申し込むと、相手としては、

と推定され、この人にお金を貸すのはちょっと危なさそうだなと最終的に判断されるわけです。

ですから、申し込む際も1社1社狙い撃ちするのが正攻法です。受験の滑り落ちみたいに、たくさんの会社の審査を一気に受けるようなことは避けてください。

もし1社申し込んで、審査落ちしたら、その時点ですぐに申し込むのではなく、しばらく数ヶ月待っていただき、それから別のサラ金に審査を申し込むなら、審査に通る可能性は高まります。

できれば避けたい複数社からの借り入れ

結論部分でやや説教じみたことを言いますが、できれば複数社からの借り入れは避けるようになさってください。

もちろん、1社からの借り入れの返済日がまもなく到来するが、手持ちのお金が全くなく、どうしようもない、他の会社から借りるしか方法がない、という時はあるでしょう。

しかし、実際、複数社からの借り入れには様々なデメリット、落とし穴があります。

当然、複数の債務を抱えているので、抱えるストレスが増えます。また、複数の債務があると、それぞれの会社の返済日も異なったりするので、処理が複雑になります。そうなると、まずます自分で自分の債務を把握するのが難しくなるわけです。自分の利息の額を把握するのも大変になります。

それでおすすめしたいのは、最初から借り入れは1社と決めておくことです。その1社の利用限度額内で借金をコントロールしましょう。

どうしても利用限度額が足りないようなら、増額申請という方法もあります。

複数のサラ金からの借り入れに関しては是非、慎重に判断していただきいと思います。